アルゼンチンの財政支出の削減
ミレイ大統領の就任

アルゼンチン政府は財政赤字がひどかったが、
2024年にミレイ大統領が就任し、大規模な財政支出の削減を行うと宣言
財政支出を削減した結果
GDP比で赤字続きだった財政が2024年に0.3%の黒字に好転した

インフレ率も一時は25%だったが、現在は5%を割って安定している

しかし悪影響も出た
しかし、企業や国民に補助金を出すこともできなかったので、失業率は8%まで上昇

景気後退の懸念により2025年からは株価が38%下落した

政策は成功したが、株価や失業率が下がったせいで2025年9月8日のブエノスアイレス州選挙で敗北
アルゼンチン次期政権の先行き不透明感からペソの価値が急落し、それを食い止めるためにアルゼンチン中央銀行は3日間で11億ドルを費やした(外貨準備が200億ドル)
アメリカがアルゼンチンを救済
このままだとペソ価値急落によるデフォルトが起きるので、アメリカがアルゼンチン国債を購入してアルゼンチンを救済した
しかし、アルゼンチンは現在、IMFに400億ドル以上の借金があり、今回アメリカに200億ドル借りると本当に返済できるのかもあやしい
逆にアメリカはなぜ資金提供したのか
返済されるかわからない国に納税者の税金を渡したということで、米国財務省の行いは物議を醸しだしている
ミレイ大統領はアルゼンチンの完全なるドル化を目指しており、ドル離れが進む世界情勢と真逆に進む珍しい政策をしている(※アルゼンチンペソがなくなるので自国で金利をコントロールする能力が失われることを意味する。つまり、アルゼンチン経済の成長をアメリカがある程度支配できるようになる)
アメリカはドルの覇権を握り続けるためにアルゼンチンを手放したくないのが本音なのかもしれない
アルゼンチン(南米)は現在、中国の掌の上にある

オレンジ色:電力分野における中国からの投資
緑色:リチウムにおける中国からの投資
青色:その他インフラ関連の中国からの投資
アルゼンチンは現在、中国マネーの流入が激しいが、アルゼンチンペソが米ドルになれば、中国とアルゼンチンの取引はドル決済をせざるを得なくなる
→ つまり、中国の取引に政治的な圧力を加えることができるようになる
まとめ
・【アルゼンチン】財政赤字を抑えるために支出を削減すると、1年後くらいに失業率が増加し、株価が下落し始める
↕正反対
・【米国】2025年にトランプが就任し、DOGE省による財政支出の削減を行ったが、赤字を停めることができず債務予算上限を行っており、株価は上昇を続けている
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