レバレッジETF
レバレッジだからといって2倍値上がりするわけではない
レバレッジETFは「対象銘柄の日々の価格変動の2倍の値動き」をします
つまり、対象銘柄が3日で50%上昇したとしてもそれが
①1日目:10%、2日目:10%、3日目:30%
②1日目:60%、2日目:-30%、3日目:20%
なのかでレバレッジETFの値動きは変わります
TSLA vs TSLL
例として、TSLAとTSLLのチャートを重ねてみます
(青線がTSLLです)
TSLLはテスラ株の2倍ETFです
テスラ株は2022年7月から3年間で50%値上がりしているので、TSLLは倍の値上がり(つまり100%の値上がり)をしていると思いがちですが、実際にチャートを重ねてみるとそうではないことがわかります

TSLLのほうがパフォーマンスが悪いです
なぜTSLLのパフォーマンスが悪いのか
TSLLのパフォーマンスが悪いのは「テスラ株のボラティリティが大きいから」です
株式は「値上がりはこつこつ、値下がりは急降下」なので、レバレッジETFだと値下がりの影響の方が大きくなります
レバレッジETFに向いている銘柄
つまり、
・値下がりしない = ボラティリティが小さい
・株価が右肩上がり
の銘柄がレバレッジETFに適しています
ゴールドのレバレッジETF(2036)などがこれに相当します
いずれにせよ長期保有は非推奨
最近は米国個別株の3倍レバレッジETFなどが出ていますが、ボラティリティの激しい個別株のレバレッジETFは長期保有すると損する可能性の方が高いです
どうしても購入する場合は短期保有にすべきです
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