太陽黒点(ブラックスワン)と経済不況

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太陽黒点の発生理由

太陽内部では、高温のプラズマが沸騰のように対流している

(※気体を加熱すると、気体を構成する原子や分子が激しく衝突し、プラスの電気を帯びた陽イオンとマイナスの電気を帯びた電子に分かれる。プラズマとはイオンと電子が入り混じった高温のガスである。オーロラや蛍光灯はプラズマである。)

→ プラズマは電気を帯びているため、太陽表面は明るく見える

→ プラズマは電気を帯びているため、対流によって磁力が生じる

→ 磁力は太陽表面にまで及び、太陽表面には局所的に非常に強い磁力線が生じる

→ 磁場が強い場所にプラズマは寄ってこないので、局所的に表面温度の低い場所が生まれる

→ そこが黒点

(※黒点温度は4000Kであり、他の表面温度6000Kに比べるとだいぶ低温となっている)

極小期と極大期

太陽活動は活発な時とそうでない時があり、約11年(正確には9.5~12年)かけてそのサイクルを繰り返す

(※1843年にドイツの天文学者がこの事実を発見)

太陽活動が活発な時は黒点が増え、この時期は極大期と呼ばれる

極小期と金融市場ショックの一致

極大期(青文字)に景気はピークを迎え、極小期(赤文字)に景気不況に見舞われると考えると、

・2025~2026年に景気後退による株の買い場があり、

・2030~2032年に世界的不況による株の買い場がある

と考えられる

なぜ2015年にはバブル崩壊が起きていないのか

上図では2015年に太陽活動がピークを迎えたが、景気後退に入っていない

考えられる理由としては、

・リーマンショック後の金融緩和対策(紙幣の大量発行)により景気後退に入らなかった

・太陽活動がそこまで活発になっていない

ことが挙げられる

(※金融緩和による不況対策は2009年に初めてアメリカが行ったものであり、それまで使われたことはなかった)

参考:1950年以前の太陽黒点と景気循環

太陽黒点のピークとボトムが1年後の世界情勢に影響するという記事が出ている

太陽黒点と神話

太陽黒点は肉眼で確認することができ、古代中国では「太陽にカラスが住んでいる」とかんがえられていた

この太陽に住むカラスの話は、日本の八咫烏(やたがらす)伝説のもととなった

八咫烏は3本足のカラスであり、日本書紀や古事記において、導きの象徴(道案内の神鳥)として描かれている

ちなみに、八咫とは「非常に大きい」という意味(八=多い/大きい、咫=手を広げた長さ)

八咫烏はサッカー日本代表のシンボルマークや和歌山県熊野大社の信仰対象にも用いられており、現代にまで影響を与えている

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