脂質
健康診断結果を見ると
【脂質】の欄にLDL、HDL、TG の3つが書かれています
これらは採血検査によってわかる数値です
数値が異常だと動脈硬化による「脳・心血管疾患(脳梗塞や心筋梗塞)」を発症する恐れがあります
採血検査と脂質
脂質は血液に溶けないため、タンパク質(リポ蛋白)に包まれた状態で血中に存在します
そのため、血液検査でリポ蛋白に含まれる脂質の量を測定できます
脂質は2種類存在する
・コレステロール:からがの細胞膜の構成製粉やホルモンの原料となる
・中性脂肪:生きるためのエネルギー源であり、皮下組織や内臓周りに蓄えられる
TG
中性脂肪(トリグリセリド)です
酒の飲み過ぎや食べ過ぎると中性脂肪の値が高くなり、急性膵炎を発症します
| TG | |
| 正常(75) | 30~149mg |
| 要注意 | 150~500mg |
| 異常 | 500mg~ |
LDL
数値の目安
LDLは肝臓にある脂質を全身に運ぶ役割をするリポ蛋白です
LDLに含まれるコレステロールが過剰だと血管の壁に付着・蓄積して動脈硬化を引き起こします
「LDLに含まれるコレステロール」=悪玉コレステロール
| LDL | |
| 正常 | 60~119mg/dL |
| 要注意(125) | 120mg/dL~ |
| 異常 | 180mg/dL~ |
具体的対策
・飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を減らす(バター、マーガリン、菓子パン、揚げ物、肉の脂身)
・食物繊維を増やす(野菜、海藻、きのこ等)
・コレステロール摂取を1日300mg以下にする(卵1日1個以内、レバーは週1回程度)
・有酸素運動する(LDLは筋トレより有酸素で下がりやすい)(30分×週5回)(ジョギング、水泳、自転車)
HDL
HDLは血液中の余分なコレステロールを回収して肝臓へ運ぶリポ蛋白です
HDLが運ぶコレステロールが多ければコレステロールの処理が良好であり、動脈硬化リスクが低いことを示します
「HDLに含まれるコレステロール」=善玉コレステロール
| HDL | |
| 正常(50) | 40~119mg |
| 要注意 | 30~39mg |
| 異常 | 29mg |