カーエアコン

クルマのエアコンには全部で6つの部品がある

・コンプレッサー

・コンデンサー

・レシーバータンク

・エキスパンションバルブ

・エバポレーター

・ブロアファン

冷房の仕組み

冷媒

・カーエアコンは冷媒ガスを圧縮膨張することで生じる温度変化を利用している

・点検のときは冷媒ガスの量が十分あるか確認すること

・冷媒ガスの量が足りないと、エアコンの効きが悪くなる

コンプレッサー

・普段、冷媒ガスが入っている場所

・冷媒を一気に圧縮して高温高圧にする

コンデンサー

・コンデンサーには走行風が当たっており、コンデンサー内の配管を通った冷媒ガスの温度が下がる

レシーバータンク

・低温高圧になった冷媒を一時保存する場所

・ヘアスプレーのようなものを想像するとわかりやすい

エキスパンションバルブ

・レシーバータンク内の冷媒をエキスパンションバルブで噴射する

エバポレーター

・噴射された冷媒が最後に送られる場所

・当然めちゃくちゃ冷たくなっている

・コンプレッサー、コンデンサー、レシーバータンク、バルブがエンジンルームにあったのに対し、エバポレーターはブロアファンとともに車のダッシュボード内部に格納されている

ブロアファン

・エバポレーターにブロアファンで風を当てて、エアコンの吹き出し口から冷たい風を出す

暖房の仕組み

・車ではエンジンがオーバーヒートしないように、常にエンジンを冷やす必要がある

・冷却水にエンジンからの熱を吸わせることで温度を管理している

・冷却水の温度は常時100度程度なので、この冷却水に風を当てるだけで暖かい風が作れる

車内のボタン

温度調節

エバポレーターにあてる風と冷却水にあてる風の量をコントロールすることで温度を調整している

A/Cスイッチ

・A/Cスイッチを押すとコンプレッサーが作動する

・エンジンの回転軸に取り付けられたベルトがコンプレッサーにつながっていて、エンジンの動力を利用してコンプレッサーが動いている

・だからA/Cスイッチを押すと、エンジンの出力の一部をコンプレッサーに回ることになり、エンジンパワーが落ちたり、燃費が悪くなる

・夏場だと燃費が15%程度落ちる(例:20km/L -> 16km/L)

除湿の仕組み

・エバポレーターでは除湿も行っている

・湿度が高い状態は空気中に含まれる水蒸気の量が多い状態

・車内の気温を下げることで水蒸気量が下がるらしい?

・除湿の際に車内から出て行った水蒸気は水滴となってエバポレーターの表面に溜まり、排水用の通路を通って捨てられる

カビ臭い問題

エバポレーター表面のカビ

・エバポレーターの表面に水滴を溜めたままだと、カビが生えて、エアコンから出てくる風がカビ臭くなる

・なので、エアコンを切る15分前にA/Cスイッチを切って送風状態にしておくと水滴が蒸発する

エンジンルームのカビ

・エンジンルーム内で発生した水分はレシーバータンクに運ばれ、冷却されることで除湿される

・冬場にA/Cスイッチをずっと付けないでいるとエンジンルーム内部の水分が除湿されないのでカビが生えたり、部品の損傷につながる

BACK