USDT
儲けるために仮想通貨を買うフェーズ
2025年5月現在、仮想通貨を買う人は「実際に仮想通貨をつかってモノを買うために使い勝手(いろんなアプリで決済手段として使えるかどうか)や信頼性(セキュリティ技術の高さ)から仮想通貨を購入している」のではなく、「儲けるためだけ」に買っています
仮想通貨の本来の使われ方をされておらず、市場が歪んでいます
モノを買うために仮想通貨を買うフェーズ
仮想通貨はもともと現金の代わりにつかうように開発されましたが、価格変動は激しすぎるために決済手段としての活用が進んでいません
価格が安定するように設計された暗号資産がステーブルコインです
価格を安定させるための仕組み
法定通貨担保型(USDT, USDC, BUSD):米ドルなどの法定通貨との交換比率を固定する(アメリカドルと価格が連動する)
暗号資産担保型(DAT,SUSD,RLUSD):特定の暗号資産を担保にコインを発行し、価格を連動させます
コモディティ型:金や原油などの商品(コモディティ)価格の値動きに連動させます
無担保型(FRAX,USDN,MIM):アルゴリズムによってコインの流通量を調整します
最近の動き
2025年2月に金融庁が「金融のデジタル化に対応した送金・決済サービスの規制見直し」を進める方針を示し、ステーブルコインの発行や流通に関する制度を検討しています
2025年4月に三菱UFJ信託銀行が電子決済として国内初となるステーブルコインの発行を計画していることが明らかになりました
マネーロンダリング
・匿名性は低いです
・しかし、実体経済と1:1で連動するため資産移動の中継地点としてマネロンでよく使われます
・特に分散型金融(DeFi)や分散型取引所(DEX)経由での資金洗浄に利用されています
・犯罪で得た仮想通貨(BTC)をDEXで、XMR(モネロ)やUSDTなどに交換します
・さらに別のDEXで何回も通過を交換します
・最終的に、まったく別の通貨にして「きれいな資金」にします
・DEXやDeFiは本人確認がいらないので、追跡が非常に困難になります
・Monero(XMR)やZcash(ZEC)、Dash(DASH)などの匿名性の高い仮想通貨は、多くの国で規制対象となっており、取引所での取り扱いが禁止されています
(※マネロンに使われるかもしれないけれど、法定通貨との交換比率が決まっているので急激な価格上昇は起こりません)
補足:DeFi
Decentralized Finance(分散型金融)の略
銀行や証券会社のような仲介者なしで、お金を貸したり交換したりできるサービス
スマホやパソコン1つで誰でもすぐに使えて、本人確認(KYC)も不要
補足:DEX
中央管理者がいない仮想通貨の取引所
登録やログインが不要であり、ウォレットを接続するだけで取引できる
当然、本人確認も不要
主要ステーブルコイン
セキュリティや開発規模が弱いコインは淘汰されます
主要5つはUSDT , USDC , DAI , FDUSD , USDDです
購入方法
国内の取引所では取り扱っていないため、国内の取引所で元手となる暗号資産を購入してから海外取引所やDEXで購入する必要があります
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