トルコリラ
金利46%でもやめとくべき理由
・トルコリラは金利46%(2025年5月)の高金利国債
・1年でトルコリラの価値は50%くらい落ちることがあります
・金利46%でもトータルで儲からなくなります
トルコで何が起きているのか
2006年2007年は新興国ブームで新興国への投資が世界的に盛り上がりました
(新興国の経済成長率が先進国よりも高かったから)
しかし、2008年のリーマンショック以降、トルコリラの価値は下落し続けています
理由は
・経常収支が常にマイナスであること
・インフレがすさまじいこと(過去5年間は毎年だいたい30%のインフレ、2024年6月は70%のインフレ)
・多くの国ではインフレを抑制するために民間銀行の貸出金利を上げてお金を借りにくくすることで、お金の価値を高めますが、
・エルドアン大統領はインフレが起きているのに貸出金利を下げたのでトルコリラが暴落しました
エルドアン大統領の考え【インフレでも貸出金利を下げる】
・インフレでも貸出金利を下げればお金が借りやすくなり、ビジネスが活況になって雇用が増える
・リラの価値が下がっても海外観光客が増えて地元経済が潤う
・リラの価値が下がっても輸出産業が活発になるので投資が増える
その結果
・海外観光客が増えました
・周辺国がトルコで爆買いしていき、生活必需品が品薄になりました
・その結果、生活必需品の物価が高騰し、トルコの国民たちの生活が困窮しました
EUに入れないトルコ
・エルドアン大統領は以前エルドアン首相として独裁政治を行っており、退任してからも大統領に就任して相変わらず独裁政権を続けています
・トルコで米国人牧師が誘拐された際も、トランプ大統領の釈放要求を拒否して、経済制裁を加えられています
・そのような背景事情もありEUに入れてもらえていないので、トルコはロシアや中国との結び付きを強めました
・そして一層欧米諸国の反発を招いています
現在のトルコ
・利下げ政策に失敗したトルコは2023年から金利を大幅に上げました
・そして2024年からは金利8%→50%までになりました
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