ゴールド現物
今ゴールドを購入するのは損なのか?
下図は2024年7月から2025年5月までのドル建て金価格の推移を示したものです

青軸 | 金価格 | 右軸 |
オレンジ軸 | 前年比 | 左軸 |
緑軸 | 為替要因を除いた実質的前年比 | 左軸 |
ゴールドの価格は前年度比50%付近で天井となり下落する傾向が見て取れます
この傾向から2025年8月頃になればお得に購入できると考えられます
今後円高になるのに、日本円をゴールドに変えた理由
過去2年間でゴールド価格は2倍になりました
過去5年間ではゴールドに対して日本円の価値が35%低下しました
紙幣(日本円)の価値が低下した理由は、ゴールドがあまり採掘されないのに対して、紙幣(日本円やドル等)が発行されて増え続けたからです
ゴールドの採掘量は年々減少しており希少価値は更に増すと考えられます
温暖化やエネルギー資源の減少が加速すれば世界経済はより不安定化になるので、安全資産であるゴールドの価格上昇は今よりも期待できます
また、仮に1年で1ドル143円->120円(円高)になったとしても円の価値は20%しか低下しませんが、ゴールドの価格は現在1年で25%増加しています
なので円高の影響よりもゴールド価格の高騰のほうが影響が大きいのです
結局、円高になったら買い足せばいいという結論になりました
世界情勢
・世界の警察としての米国が崩壊しつつあります。各国は米国の支配から逃れたいです
・輸出入をドルで行うと、米国の金融政策により、ドル相場の変動による為替リスクが発生するので、トランプの発言などに振り回されることになります
・なので各国はドルを使いたくないです
・しかしオリジナル通貨を作ろうにもドルの信用には勝てず、みんながドルを使ってしまいます
・そこで新興国の中央銀行がオリジナル通貨の信用(の裏付け)をつくるために金を買いまくっています
・同じくドルの支配から逃れるために仮想通貨を買う国も増えています
結果
購入日 | 取引量 | 1gあたり | 購入金額 | 損切りライン | 収支 |
5月27日 | 64.7879g | 15435円 | 100万円 | なし(長期保有) | 円 |
購入日 | 取引量 | 1gあたり | 売却金額 | ||
上値予想(ドル予想)
フィボナッチ・リトレースメントによると3484ドルまで上昇すると予想
チャート
3年(ドル)

購入方法の比較
オンライン証券(SBI証券) | 現物販売店(田中貴金属など) | |
買付手数料 | 税込1.65% | 無料 |
売却手数料 | 無料 | 無料 |
スプレッド(買値と売値の差) | 数十円/g | 数百円/g |
保管手数料 | 無料 | 自宅保管なら無料 |
総合的な価格 | 安い | 高い |
売却のしやすさ | ワンクリック | 店舗持ち込み |
購入単位 | 1g~ | 100g単位 |
5月21日時点の店頭価格(1gあたり) | 15370円 | 16891円 |
金の価格が上昇し続けている理由
・金はドルで取引されるので、アメリカの情勢がマイナスになると、ドルを売って不変資産である金に交換する投資家が増えます
・株式や債券のように、企業が破綻したら価値がなくなるということがないため、株価が下がるタイミングで金へ交換する人が増えます
・コロナの蔓延により世界中で外出を控えるようになったので、消費が落ち込み経済が悪化しました。経済が悪化すると紙幣や株への不信感が高まるため、価値の下がりにくい金の需要が高まります
・金は年間4500トン採掘されていますが、埋蔵量には限りがあり、あと20年以内に枯渇すると言われています。そのため、金を手放さない人が多く、需要に対して金の流通量が少なくなっており、金の価格が上昇続けています
金の価格が下落するタイミング
・金利が上昇したとき(株や債券に流れます)
・社会情勢が安定したとき(ドルや株式、債権の信用回復につながります)
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