Eastern Economic Forum 2025

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https://www.youtube.com/watch?v=ctiMHe4_fKE

プーチン大統領の顧問であるコバコフ氏の発言

アメリカは35兆ドルもの借金を抱えている

アメリカは関税で貿易赤字を減らし、自分たちの債務赤字の状況を改善しようとしている

債務赤字によって、ドルに対する信頼が低下している

この問題を解決するために、1930年代と1970年代と同様、世界全体の犠牲の上に自国の金融問題を解決しようとしている

具体的には、金と暗号通貨の市場で金融ルールを変えようとしている

時間が経過し、米国債の一部がステーブルコインに置かれると、米国はその債務を切り下げるだろう(=米国債を裏付け資産としてステーブルコインを大量に発行したあとで、米国債の価値を下げれば、米国は実質的に借金を軽くできるが、ステーブルコインの保有者は損をする)

簡単に言えば、彼らの35兆ドルの通貨債務を暗号通貨へ、クラウドへ移し、価値を切り下げてゼロからやり直すのだ

ゲームは非常に早く、3年から5年のうちに終わるだろう

中国もインドも、世界は法定通貨から離れ、ブロックに分かれていっている(=ドルから離れて独自の通貨・経済圏を作っていくだろう)

1930年代(世界恐慌時)と1970年代(ニクソンショック)

1930年代 → 世界恐慌時、アメリカは金本位制を放棄して自国経済を立て直しました

1970年代 → ニクソンショックでドルと金の交換をやめ、ドルを基軸通貨にして他国に負担を転嫁しました

米国債の一部をステーブルコインにおいて、米国債務を切り下げた時に起こりえること

①非ドル資産への逃避(金・銀・BTC・不動産)

②「ステーブルコイン化によってドルを世界に普及させること」が金融支配の強化と警戒され、EUや中国やインドが独自のデジタル通貨を進めてドル依存を減らそうとする結果、ドル経済圏と非ドル経済圏の分断が起きる

③ステーブルコイン化によって24時間365日世界中で取引可能になった結果、従来の国債市場よりも流動性が高くなり、急激なコイン価値の変動が起きる

補足:1930年代の金本位制放棄

それまでは20ドル=金1オンスで交換しており、

・メリット:通貨の信用を保てる

・デメリット:中央銀行が自由にお金を増やせない

という側面があった

1929年の世界恐慌で失業者が増えたため、1933年にルーズベルト大統領は

・金とドルの交換を禁止(国民の金を政府に売却するよう命令)

・金価格を政府が決めなおし

をした

金本位制の放棄により、中央銀行は大量にドルを発行して、失業者の救済政策(インフラ建設等)をして景気回復させたが、ドルへの信頼やドル価値が下がり、金価格は70%引き上げられた

補足:1970年代のニクソンショック

第二次世界大戦後、35ドル=金1オンス(固定)の交換が決められた(ブレトンウッズ体制)

ところが1960年代のベトナム戦争によりアメリカは巨額の財政赤字に陥った

アメリカはドルを大量に発行したが、世界の投資家や各国政府は「ドルが多すぎて、本当に金と交換できるの?」と不安になり、ドルを金に換えようと殺到した

1971年8月にニクソン大統領は

・ドルと金の交換を禁止(金の裏付けなしにドルを発行する)

・石油は必ずドルで取引するという取り決めをサウジなどと交わした(ペトロダラー体制)(裏付け資産を失ったドルを世界の基軸通貨に置き続けるため)

ことにした

結果、ドルの価値は下落し、金価格は上昇した

また、世界は外貨準備としてドルを持たざるを得ず、ドル安やインフレリスクを背負う羽目になった

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